- `)。oO(少女小説読みの日記)

女子向けライトノベルの感想をだらだら綴ってます

2009 10  ||  123456789101112131415161718192021222324252627282930 ||  2009 12

森崎朝香「海鳴の花嫁 玻璃暗涙」

   2009-11-23  Tag : 森崎朝香ホワイトハート花嫁シリーズ明咲トウル
海鳴の花嫁 玻璃暗涙 (講談社X文庫―ホワイトハート)海鳴の花嫁 玻璃暗涙
・ 著者:森崎朝香
・ 講談社X文庫ホワイトハート
・ 2009/05/01
 「天の神と結ばれれば、国を栄えさすであろう。地の人と結ばれれば、国を滅ぼすであろう」――そう予言された亥国の第一公主・巴璃。近親婚により正統を守ってきた亥王家に生まれた彼女は、本来ならば次期国王の正妃と定められるはずだったが、予言により神殿の星読みの巫女となった。しかし、神殿に籠る彼女を折に触れ連れ出してくれる兄王・海鵬にいつしか想いを募らせる。一方、庶子の第二公子・紫陽は、隣国・紗で得た妻子を置き去りに亥に戻り、未亡人となった初恋の人との恋を成就させてしまう。そんな中、巴璃は国を揺るがす災いを予言するが……。
 花嫁シリーズ8作目。国のために秘された恋と、国の命運を左右してまで貫いた恋、ふたつの恋を描いたお話。時間軸としてシリーズ中最古のお話であり、シリーズの序章といえる作品です。

 以下あまりにもネタバレなので隠します。

イルミネーションのはしごをしてきた

   2009-11-22 
ついったーのTLで紅葉充されている方々に羨望の眼差しを向けつつ、悔し紛れにじゃあ自分はクリスマスイルミネーションで!というわけで恵比寿ガーデンプレイス、六本木ヒルズに行ってきました。

木村千世「アルビオンの夜の女王 吸血公爵と紅き御曹司」

   2009-11-20  Tag : 木村千世ビーズログ文庫アルビオンの夜の女王こうじま奈月
アルビオンの夜の女王 -吸血公爵と紅き御曹司- (B’s‐LOG文庫)アルビオンの夜の女王
吸血公爵と紅き御曹司

・ 著者:木村千世
・ B’s‐LOG文庫
・ 2009/11/14
 アルビオン王国の秘密の騎士団<青の薔薇十字団>を率いる「夜の女王」セシア。休暇中の彼女と契約者たちに齎された次の案件は、近頃王都で流行している「アリスの箱庭」製の秘薬について。製造に魔術が使われているらしいのだ。早速調査を始めようとしたセシアの前に、先の事件で出会った「黒世界」の王子ラゼリオンが現れ、「黒世界」の継承戦争からかくまって欲しいという。そうこうするうち、取り寄せたくだんの製品に魔物の国・ヴェネドシア固有種の成分が含まれていることを知ったセシアは、本格調査に先駆け、ヴェネドシアの吸血公爵へ事情説明に赴くことになるが……。
 "魔"関連の事件を扱う「青の薔薇十字団」を率いるセシア(実はアルビオン王国女王の実姉)と三人の契約者(吸血鬼・狼男・改造人間)、セシアに求婚した魔王子・ラゼリオンらが繰り広げるゴシックファンタジー、2巻目。
 今回は吸血公爵の城・夜薔薇城を舞台に、吸血鬼たちのお話がメインに展開されていきます。耽美で退廃的雰囲気の中、いくつかのあやうい場面にちょっとドキドキさせられました。
 案件自体は次巻に持ち越しで、実のところ解決したのは吸血公爵が抱えていた問題だけという内容だったため、読み応え的に少々アレな感はありましたが普通に面白かったです。
 
 前作から引き続き、セシアと契約者たちの気の置けないやりとりは楽しく、フェアリードールの可愛さにたまらんとなり(登場場面が少なくてしょんぼり)、更なる最強ぶりを発揮するハンドパワー執事に釘付けでした。

 そんな中で、セシアとラゼリオンの関係がちょっと変化・進展したかなと。前作から比べ二人の間の緊張感が薄れてやりとりが大分お笑い系。ラゼリオンの魔王子としての重みがryという気もしますが、セシアに対し無表情で熱烈に口説いたり、セシアとその周囲の観察記録を真面目につける姿にニヤニヤできたので個人的にはどうでもいいです。彼につっこみを入れつつも翻弄され葛藤するセシアの様子も楽しませていただきました。

 次巻で「アリスの箱庭」関連は決着がつくのかな?あとがきによると文字通り「アリスモチーフあふれる幻想世界」が描かれていくようです。吸血鬼に続きこれまた好物で楽しみです。

「THEハプスブルグ」展にいってきた

   2009-11-18 
国立新美術館で開かれている、「THEハプスブルグ」展を見てきました。ウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館からやってきたハプスブルク家ゆかりの品を集めた展覧会です。

尾久山ゆうか「城ゆき姫と囚われの7獣者」

   2009-11-17  Tag : 尾久山ゆうかビーズログ文庫鳴海ゆき
城ゆき姫と囚われの7獣者 (ビーズログ文庫 お 4-1)城ゆき姫と囚われの7獣者
・ 著者:尾久山ゆうか
・ ビーズログ文庫
・ 2009/11/14
 寛井美空16歳、無類のマスコット好き。夢はハリウッドでマスコットキャラと共演すること。そんな彼女がある日、精巧なネコ耳&尻尾をつけた美少年を発見!彼に導かれるかのように「城ゆき姫と7人の獣者」という横断幕のかかったテント小屋に入ってしまうが、そこはアトラクションではなく、なんと異世界への入口だった。魔女の呪いによって全国民が獣に堕ち、滅亡寸前のアートラクシン王国に召喚されてしまった美空は、追いかけてきた獣耳愛好家の幼馴染み・一晴とともに、獣化が進む6人の王子たちから助けを乞われ…!?
 コバルト文庫で執筆されていたさくまゆうこさんじゃないかな〜と思われる尾久山ゆうかさんによる作品は、元気でお人よしな女子高生が主人公の巻き込まれ型メルヘンファンタジー。滅亡に瀕している異世界に連れて来られた主人公が、原因を作った魔女を倒そうとするお話(?)です。

 読む前はケモノ耳王子たちとの「あははー」「うふふー」なトンデモコメディかと思っていたのですが、読んでみると意外に弾けてないというか、あれ?なんか普通……?みたいな印象です。設定はアレですが、話そのものはしごくまともだなあと。いっそ地雷を踏む覚悟でいたのでなんかこう、手ごたえが…ry
 そして今回は区切りすらつかないまるっきりの「続く」なのでなんとも言い難かったり。

 主要登場人物が主人公+王子6人に幼馴染みという大所帯なのですが、それぞれキャラが立っていたのはよかったと思います(ケモノ耳も一人一人違うのだ)。個人的には威厳ある王子その1(もっと活躍して欲しかった…泣)、もふもふのウサギ姿で主人公を口説く王子その3(真の姿は国一番の美形・女たらし)が好みです。王子その3は魔女に言葉を奪われているため筆談でコミュニケーションするんですが、それがなんともかわいくてお気に入り。

 ラブは超うっすらで、主人公のお相手はちょいクールな王子その5です。あんまりこの二人のやり取りが楽しくないのが残念でしたね(←ニヤニヤごろごろしたい人)。今のところ幼馴染みくんは幼馴染み以外のなにものでもないですな。この人もなかなかしぶといいいキャラなんですが。

 魔女とは本当の意味での「魔女」なのか、その実体が気になるところ。しかしながらラブ至上主義者としてはすごく続きが読みたいかというとうーん……という感じ。次巻は様子見かなー。

本宮ことは「翔べ、遥か朝焼けの空 幻獣降臨譚」

   2009-11-16  Tag : 本宮ことはホワイトハート幻獣降臨譚池上紗京
翔べ、遥か朝焼けの空 幻獣降臨譚 (講談社X文庫―ホワイトハート)翔べ、遥か朝焼けの空
幻獣降臨譚
・ 著者:本宮ことは
・ 講談社X文庫ホワイトハート
・ 2009/11/05
 「虚無の果て」においてアリアたちは父、クルサード、叔父を救い出すことに成功するが、最高司祭が不自然な形で死亡、ケルベロスの契約の門たる剣は消え去っていた。ミルヒランドの公宮に戻ったアリアはヒルディアらと闇の果ての体制、新たな武器について、今後のミルヒランドの動向、また力を持つ女性でなく男性が国を治めるのかなどについて話し合う。そんな中で、昔の記録がどこもかしこも綺麗に抹消されていることに気付くアリア。その後シュータンとの戦争に突入した故国リスタルに戻る決意をし……。
 アリアの旅が終り、リスタルヘ帰るまでが描かれるシリーズ13巻目(外伝除く)。今作の最後でようやくお話動き出したという感じです。
 とうとう戦争の描写もされ、思っていたよりずっと厳しい戦況でちょっと驚きました。危険な位置にいるライルがとても心配です。

 女性のみが幻獣を使役できること、またそれは一対一であること、女性が力を持つにも拘らず男性が国を治めること、過去の記録がどこでも抹消されていることなど、今回改めてそういった世界のありようへの疑問が描かれたわけですが、もう私の貧困な読解力と想像力では手に余ってしまって、ただただへー、ほーと受け止めるばかり(考察ははなから放棄)。シリーズ序盤では物語世界の構造に疑問を持つようなお話になるとは想像もしませんでした。
 
 とりあえず私の頭で印象に残ったのは、女の子たち(アリア、キーラ、ヒルディア)の友情と、アリアと父親の再会です。双方ともに素敵なやりとりに胸が熱くなりました。そして一部明らかになった闇の果ての体制については愕然とし、うおーそれはやめろー、みたいな。

 ラブでは抒情的なツヴァイスとマルチェ、笑えるキーラとトレンスの様子に萌えましたね。両者ともうまくいってほしいなと思います。
 アリアのお相手に関してはなんとなくライルルートが無くなった印象。王として采配をふるうヒルディアの姿から感じるものがあったアリアに、すわシェナンルートの伏線か!?と思ってしまったのはシェナンびいきの期待しすぎですかね。

 あとがきによると「今作で伏線を張り終え、後は怒涛の回収」ということですので、次巻からどんどんお話が進んでいくのかなとわくわくします。
 アリアがディクスと再会しそうなので、ぎゃふんと言わせてほしいものです。ぎゃふんと。