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女子向けライトノベルの感想をだらだら綴ってます

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栗原ちひろ「レプリカ・ガーデン 廃園の姫君と金銀の騎士」

   2009-06-21  Tag : 栗原ちひろビーズログ文庫レプリカ・ガーデン明咲トウル
レプリカ・ガーデン 廃園の姫君と金銀の騎士 (B’s‐LOG文庫)レプリカ・ガーデン 廃園の姫君と金銀の騎士 (B’s‐LOG文庫)
(2009/06/15)
栗原 ちひろ

 円環都市を統べるボヌフォア家の娘・クリステル。物心ついたときから従者・ヴィリと二人だけで暮らし、ヴィリと館が世界の全てだった。そんな彼女のもとに「墓守」を称する青年・ルカが現れ、円環都市は30年前に滅びた廃墟の街であり、ヴィリは父がクリステルのために遺した人形だったことを知る。ルカはヴィリの創造主に依頼され、彼を壊すためにやってきたのだという。クリステルは「滅びの鍵」によって回路が半壊したヴィリを直すため、廃墟の街から旅立つことになるが……。
 「魂持ち」の人形の物語、シリーズ2巻目。前作とは別の人形のお話です。
 この1冊だけを読んでも大丈夫な仕様となっていますが、1巻の脇役が登場したり、主役カップルのその後を知ることができるので前作を読んでいる方がより楽しめるかなと思います。
 個人的にはラブに唐突感を覚えてしまった前作より心理描写が丁寧な今作のほうが面白かったです。クリステルに秘められた謎の顛末は切ないもので、ちょっとほろりとしてしまいました。

 ヴィリに絶対の信頼を置くクリステルに、彼女を優しく大切に守り続けてきたヴィリ。外の世界で色々な経験をしていくことで二人の主従関係に変化が生じていくのがよかったです。
 クリステルは当然世間知らずだけど聡明でがんばりや。ヴィリのために強くなろうとする姿に好感を持ちました。一方のヴィリは創造主、クリステルの父からの命令、そしてクリステルを想う気持ちの狭間で揺れ、また人形であることに葛藤を覚える様子に萌えました。
 また、クリステルとヴィリの姿に失くしてしまった綺麗なものを見る、ルカをはじめとする外の世界の人の眼差しもいいなあと思いましたね。
 
 そしてなんといってもこの物語の持つ世界観が素敵だなあと思います。どこか作りものめいた、耽美で退廃的な斜陽の雰囲気。装飾的な文体がそんな世界観によく合っていて、壊れかけの美しさみたいなものにロマンを感じる人間にはたまらない作品ではないかと。反対にそういう属性のない方にはクドさを感じてしまうかもですが。

 次があるなら今回も脇役だったアーセルが主役のお話を読んでみたいです。
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