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女子向けライトノベルの感想をだらだら綴ってます

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我鳥彩子「最後のひとりが死に絶えるまで」

   2009-11-08  Tag : 我鳥彩子コバルト文庫水谷悠珠
最後のひとりが死に絶えるまで (コバルト文庫)最後のひとりが死に絶えるまで
・ 我鳥彩子
・ コバルト文庫
・ 2009/10/30
 秘宝「創世の石」を盗まれたことで国の正統性を失い、ヴィスキア神殿に乗っ取られた国・ロシェルダード。「創世の石」を取り戻し国を再興するため、石を奪った犯人・調香師エォンを追っていた王子・ラエルは、エォンが賊に襲われ瀕死となる場面に出くわす。彼が連れていた少女・レクィエに言われるままエォンを助けるハメになるが、しばらくすると彼は何事もなかったように復活。なんとエォンは不死身であり、レクィエは宝石しか食べない特異体質なのだという。「創世の石」は既にレクィエが食べてしまったのだと言われ……。
 09年ロマン大賞佳作受賞作。それぞれに事情を抱えた亡国の王子・ラエル、不死身の伊達男・エォン、宝石しか食べることのできない少女・レクィエによる物語。
 あらすじではラエルが主人公のようになっちゃってますが、トリプル主人公というか、お話は三人の視点が交錯しながら進みます。

 ラエルが取り戻そうとしていた「創世の石」を食べてしまったレクィエは、自分を生きた宝玉として利用しろと言う。俄かに信じがたい話ながら、ある事情でヴィスキア神殿に追われるレクィエを守ることは憎い神殿への意趣返しにもなるということで、彼らとともに祖国へ戻ることにしたラエル。
 ところが、エォンとレクィエは毎日贅沢三昧の寄り道三昧。わがまま放題のレクィエに、彼女の望みを最大限に聞き、命を狙われているにも拘わらずレクィエを着飾らせて見せびらかしたりするエォンの様子に、こいつらなにやってるんだ!と締り屋でもあるラエルはイライラ。
 序盤はそんな感じの珍道中なのですが、物語世界の構造とエォンとレクィエに施された関係が明らかになるに従い、物語は非常に切ないものになっていきます。

 レクィエにつきつけられた事実(ネタバレ:レクィエのために血を流すことだけが、不死身のエォンを殺すことになる。ずっと一緒にいたいけれど、自分が傍にいるゆえに、エォンは命を縮めてしまう)がとても皮肉で悲しくて。なんとか運命に抗おうとしても、伝わらない、叶わない。彼女の気持ちがとても切なかったです。

 個人的にキャラクターの心情の変化にちょっとついていけない所(ネタバレ:ラエルの恋心とか最後の選択とか)がありましたが、凝った世界観のやるせないお話で心に残る作品でした。次回作にも期待しています。
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