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女子向けライトノベルの感想をだらだら綴ってます

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宮乃崎桜子「黄金の花咲く―龍神郷―」

   2009-11-14  Tag : 宮乃崎桜子ホワイトハート岩崎美奈子
黄金の花咲く ―龍神郷― (講談社X文庫―ホワイトハート)黄金の花咲く ―龍神郷―
・ 著者:宮乃崎桜子
・ 講談社X文庫ホワイトハート
・ 2009/11/05

 大伴弟麻呂、坂上田村麻呂らによる蝦夷討伐から三年。北の地では、蝦夷の部族と朝廷の命令によってやってきた移植者が共存を図るなか、龍神の巫女・ユーリャは山の神の子・イコルを育てながらひっそりと暮らしていた。そんな折、都では坂上田村麻呂が再びの蝦夷出兵を命じられる。帝の真の目的は邪神・九頭龍の討伐。つまり九頭龍を崇める民を朝廷に服従させ、邪神の存在を抹消することだった。理解できないものを感じつつも、征夷大将軍として東北に赴いた彼はユーリャと出会い、恋に落ちるが……。
 斎姫シリーズの宮乃崎桜子さんの新作は、平安初期、坂上田村麻呂の蝦夷討伐を描いた単発の歴史もの。田村麻呂が目的の対象である龍神の巫女・ユーリャと惹かれあうというラブ要素もあり。物語は田村麻呂側と、ユーリャ、アテルイ(今作では「アテリー」表記)などが登場する蝦夷側、双方の視点で描かれていきます。
 ユーリャと出会ったことで蝦夷への偏見が解け、話し合いの道を模索する田村麻呂。しかし、誤解と行き違いから状況は悪い方悪い方へと進んでしまいます。
 登場人物の多くに死亡フラグが立っているような展開に、読んでいてとてもつらい気持ちになりました。

 個人的に田村麻呂がそれほど好ましい人物に思えなかったのが残念です。誠実なのはいいのですが、ちょっと迂闊で楽観的。彼がもっとうまく立ち回ってくれたら、悲しい出来事のいくつかは回避できたはず……と割り切れない思いにかられました。

 そんなわけで、人間的にあまりいけてない上に、ヴィジュアル(40すぎのヒゲのおっさん)もネックな田村麻呂とユーリャのラブはいまいち萌えられませんでしたねー。敵将と巫女という障害の多い設定はかなりおいしい感じだったので無念です。

 主役二人の他、高天原を追われようやく蝦夷の地で安息を得た龍神、部族の若長で密かにユーリャに恋するアテリー、そしてユーリャに育てられ、彼女を何ものからも守ろうとするイコル、それぞれの想いも切なく胸が痛むものでした。
  
 悲しいお話が読みたい人向け。何もかもがやるせなかったです。
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