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女子向けライトノベルの感想をだらだら綴ってます

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森崎朝香「海鳴の花嫁 玻璃暗涙」

   2009-11-23  Tag : 森崎朝香ホワイトハート花嫁シリーズ明咲トウル
海鳴の花嫁 玻璃暗涙 (講談社X文庫―ホワイトハート)海鳴の花嫁 玻璃暗涙
・ 著者:森崎朝香
・ 講談社X文庫ホワイトハート
・ 2009/05/01
 「天の神と結ばれれば、国を栄えさすであろう。地の人と結ばれれば、国を滅ぼすであろう」――そう予言された亥国の第一公主・巴璃。近親婚により正統を守ってきた亥王家に生まれた彼女は、本来ならば次期国王の正妃と定められるはずだったが、予言により神殿の星読みの巫女となった。しかし、神殿に籠る彼女を折に触れ連れ出してくれる兄王・海鵬にいつしか想いを募らせる。一方、庶子の第二公子・紫陽は、隣国・紗で得た妻子を置き去りに亥に戻り、未亡人となった初恋の人との恋を成就させてしまう。そんな中、巴璃は国を揺るがす災いを予言するが……。
 花嫁シリーズ8作目。国のために秘された恋と、国の命運を左右してまで貫いた恋、ふたつの恋を描いたお話。時間軸としてシリーズ中最古のお話であり、シリーズの序章といえる作品です。

 以下あまりにもネタバレなので隠します。
 初めにバラしてしまいますが悲恋もの。王は賢王であるのに、周囲の考えなしの横槍と、第二公子の身勝手さで生じた犠牲から坂を転がるようにして国は滅びに向かっていきます。
 重い展開に読んでいて辛くなりましたが、事態の演出者や陰の主役(?)などの存在に虚を突かれたりして、個人的には読み応えがありましたね。
 恋する人の大切なものまで守ろうとした者、反対に恋する人の愛するものまでは愛さなかった者、等しく訪れた滅びに無常感をひしひしと感じさせられました。読了後に複雑な思いを抱かせるのは、実のところ作者さんの真骨頂だよなあなどと思ったり。

 とにかく第二公子は最低。振り回された人たちが可哀そうすぎて、彼の末路には正直すっとしてしまいました。
 主人公・巴璃と兄王・海鵬の恋は切なかったです。想いを叶えようとすれば、予言によって国を滅ぼすことになってしまう。愛する兄がなにより大事にする国のため恋心を秘め、静かに巫女としてあろうとする巴璃。一方で、好きでなったわけではないのに巫女の重責を与えられた巴璃の負担を軽くしたいと、国政のすべてを引き受けてきた海鵬。
 二人の滅びを目前にしてでしか確かめ合うことができなかった恋が美しく切なく、胸が締め付けられました(できれば兄妹設定じゃないほうが嬉しかったなあ…)。

 そして巴璃と彼女が世話することになった奴隷の少年との交流がよかったです。巴璃がかたくなだった少年の心を解き、最後に名前を与え、未来へ送り出した場面には泣けてしまいました。

 ていうか、花嫁じゃないよね(というお約束のツッコミをしておく)。
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