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女子向けライトノベルの感想をだらだら綴ってます

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毛利志生子「夜の虹」

   2009-12-12  Tag : 毛利志生子コバルト文庫夜の虹増田メグミ
夜の虹 (コバルト文庫)夜の虹
・ 著者:毛利志生子
・ コバルト文庫
・ 2009/12/01
 7歳の時、父が撲殺される姿を幻視したオリガは、以来、死亡者が出た場所において死者が直前にした行動の残像を視るようになってしまう。それから8年後のある日、オリガは公園の物置小屋へ入る少年の残像を視る。自身の能力を隠す彼女は、第七分署の副署長・ロジオンに詳細を伏せたまま小屋を調べるよう依頼。結果、少年の遺体が発見され、彼の兄が行方不明となっていることがわかる。以降オリガは小屋を調査するよう依頼した理由についてロジオンから説明を求められるようになり……。
  毛利志生子さんの新作シリーズは、帝政ロシアを舞台にしたミステリ調の作品。絵画の才能+死者の残像を視る特殊能力持ちの少女が、(本人にそういった意識はないものの)似顔絵&心霊探偵として活躍するストーリーです。
 主人公・オリガが関わることになる2つの事件を描きつつ、彼女が抱える特殊能力への葛藤や、失踪したことになっている父の謎、そしてオリガを取り巻く人間関係が綴られていきます。
 当時の雰囲気がよく出ており、なおかつ時代背景が活かされたお話で、事件の顛末もそれ以外の部分も大変面白かったです。

 ご近所さんに「変人」のレッテルを貼られているらしいオリガは、15歳とは思えない度胸と行動力がある一方で、年相応の心の揺れを見せる好感の持てる主人公でした。
 彼女を取り巻くのは、今回の事件で知り合ったワケアリ副署長・ロジオン、婚約者・アーサー、オリガの父に不審感を持つ憲兵将校・レオニードという三人の男性陣。ロジオンはうっかり気を許しちゃう系、アーサーは空気、レオニードは超クール。オリガは浮ついたところがなく全員とお近づきになりたくないと思っていたりして、四人の恋愛未満な関係が面白かったです。
 オリガの家で三つ巴、勘弁してくれ状態が楽しかったなあ。個人的にはヒーローのロジオンも好きだけど、オリガが危険に晒されたことでロジオンを責めたりするレオニードにニヤリでした。

 そのほか、完全な脇役たちもいい味を出して、所々に登場するロシア料理は実においしそうで、細部まで気が利いてるなあ、物語世界が生きているなあと感じました。

 イラストレーターさんによると、どうやらシリーズ化するようなので嬉しいです。オリガがこれからどんな事件に関与するのか、男性陣との関係はどうなっていくのか興味津々。また、最大の謎である父の失踪の真実や、ロジオンの事情なども気になります。続きが楽しみです。
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