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女子向けライトノベルの感想をだらだら綴ってます

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栗原ちひろ「レプリカ・ガーデン 時無しの人形師と人形の女王」

   2010-04-20  Tag : 栗原ちひろビーズログ文庫レプリカ・ガーデン明咲トウル
レプリカ・ガーデン 時無しの人形師と人形の女王 (B’s‐LOG文庫)レプリカ・ガーデン
時無しの人形師と人形の女王

・ 著者:栗原ちひろ
・ B’s‐LOG文庫
・ 2010/04/15
 かつての文明の技術を元に、戦後「魔抱石」を使って生みだされた芸術品である「人形」。完成直後から心を持ち動く「魂持ち」の人形は、恋をして人間となる――。「時無しの人形師」の最高傑作であり彼に最も愛された人形の女王・セレネは、「魂持ち」でありながら動けず話せず、最後の所有者の亡骸と共に長く霊廟にあった。そこから救い出してくれる者を待ち続けるセレネの前に、ある日人形師・アーセルが現れる。セレネの所有権を得た師匠・バラッドの指示で迎えに来たのだという。アーセルはセレネを連れ帰り、動けるよう整備するが、彼女が「動けないように作られた」ことに納得できないものを感じ……。
 恋をすると人間になる「魂持ち」の人形たちの物語、シリーズ3巻目にして完結編。今回は1巻、2巻で脇役を務めてきた人形師・アーセルと「人形の女王」セレネによるお話です。
 私の中で気の毒の代名詞だったアーセルが大逆転してくれましたよ!
 最終巻らしく人間と人形の恋を綴るだけに留まらず、シリーズを通しての謎も明らかにされていき、最後までドキドキハラハラさせられる展開で大変面白かったです。
 ラブ面も、過去人形相手に失恋しているアーセルと創造主に焦がれるセレネが、心の中でアレコレありつつも相手に惹かれていく姿が共感しやすく、シリーズ中いちばん好きかも知れません。

 今回は何といってもセレネとアーセル作のカリン、魂持ちの人形である二人がとてもキュート。
 カリンは素直で活きのいい子。創造主であるアーセルをひたすら慕っていて、お邪魔虫であるセレネ相手に悪態をついちゃう様子が可愛くて(後で反省するのも可愛い)。
 一方のセレネは時無しの人形師によって「邪悪な女王」と刷り込まれており、「かくなる上は呪ってやる。私はとても邪悪な女王なのだ」、「褒美をやろう。…さ、口づけるがよい」といった感じなんですが、ちょっとズレていてニヤニヤなのです(アーセルがお付き合いして陛下扱いするのがまた楽しい)。そしてここぞというときには、女王らしい誇り高さと慈愛を見せてくれて素敵でしたね。

 最終巻ということで過去の主役キャラたちも登場させてくれるサービスがあったのも嬉しかったです(2巻カップルあまりにもおまけでしたが……涙)。
 とはいえ、退廃した世界の中に差し込む希望の光、そんな雰囲気のラストシーンには胸がいっぱいになり、満足な気持ちで読み終えることができました。
 好みだったこの世界とお別れなのは淋しいですが、作者さんの次回作に期待しています。
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