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女子向けライトノベルの感想をだらだら綴ってます

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毛利志生子「夜の虹 灰色の幽霊」

   2010-07-12  Tag : 毛利志生子コバルト文庫夜の虹増田メグミ
夜の虹 灰色の幽霊 (コバルト文庫)夜の虹
灰色の幽霊

・ 著者:毛利志生子
・ コバルト文庫
・ 2010/07/01

 先の事件の発端となった工場の経営者・エルツベルガー男爵から謝罪をしたいとの申し出を受けたオリガ。父の友人でもあった彼が持つ情報に期待し招待を受けるが、望んだものは得られず彼からは愛犬の肖像画制作を依頼される。ところが、スケッチのために屋敷へ通うようになったある日のこと、男爵は何者かによって殺害されてしまう。犬の世話を任されていたユダヤ人青年・ヤコフが犯人として拘束されるが、男爵とヤコフの関係を目の当たりにしてきたオリガにはヤコフの犯行とは到底思えず……。

 死者が直前にした行動の残像を視てしまう貴族の娘・オリガによる19世紀帝政ロシアを舞台にしたミステリ仕立てのシリーズ、第二弾。協力者である第七分署の副署長ロジオンとともに父の死の謎を探る中で関わった事件を、オリガの特殊能力と絵画の才能、そして気概のある性格によって解決に導くお話、でしょうか。

 今回オリガは父の友人だった男爵の殺人事件に関わることになるのですが、意外なキャラクターの登場でお話は予想外の展開を見せ、オリガはまたもや窮地に陥り……と、大変ドキドキハラハラで面白かったです。
 事件が映し出すのは人種差別や女性の自立を阻む時代背景。どうなもならないそれらを前にしたオリガの焦燥はとても共感できるもので、もどかしかったです。

 オリガを巡る人間関係は引き続き面白いなあと。オリガを型にはめようとし、下手を打った婚約者・アーサーとは違い、彼女自身を受け入れているロジオンとの関係はよかったですね。ロジオンが見せる自然体の姿、意識しないちょっとした言葉が、不安の中にいるオリガを救ってくれるというのがなんともいいです。二人の間にほんのりラブが見えたのは私だけじゃないと思いたい。
 レオニードは冷血に見えて、実際は不器用で誤解されやすい人なだけっぽいですな(お見舞いブツにウケた)。彼とオリガとのピリピリしたやりとりも楽しいですが、オリガ、ちょっとわかって上げて……とも思う(笑)。

 一見、父の死とは関係ない事件を描きつつも、実は……なわけで、ちゃくちゃくと真相に近づいているのにドキドキです。底知れない深い闇を抱えている新キャラの動向、彼をそうさせるものにそら怖しさを感じるとともに、興味をひかれてなりません。続きが楽しみです。
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