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女子向けライトノベルの感想をだらだら綴ってます

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小田菜摘「そして花嫁は恋を知る 黄金の都を興す姫」

   2010-08-25  Tag : 小田菜摘コバルト文庫そして花嫁は恋を知る椎名咲月
そして花嫁は恋を知る 黄金の都を興す姫 (コバルト文庫)そして花嫁は恋を知る
黄金の都を興す姫

・ 著者:小田菜摘
・ コバルト文庫
・ 2010/07/30

 父皇帝の後妻である皇妃ファウスタが権勢をふるう宮廷生活を嫌い、離宮で暮らす皇女イリアティーヌ。ある日、強制的に参加させられた東征成功を祝う宴で皇帝から思わぬことを告げられる。男子のいない彼は、ファウスタの連れ子を次期皇帝とするのではなく、こたびの凱旋将軍であるシリウスをイリアティーヌの夫とし、後継者としたいというのだ。しかしシリウスは申し出に気が進まない様子。同時期、イリアティーヌが姉のように慕う侍女頭・エイレーネが、近年勢力を伸ばしつつある異教・ルシアン教徒であると発覚し……。

 東ローマ帝国周辺をモデルにした世界を舞台に、政略結婚で嫁ぐお姫様が陰謀に巻き込まれたりしながら、恋を知るまでを描いたシリーズの9作目。
 今回はブラーナ建国から200年ほどの、シリーズ中いちばん古い時代のお話。過去作で幾度か触れられていたグラディアス皇帝が登場します。

 まず思ったのは、「権力や恐怖で脅すことはできても、人の心を変えることはできません」という言葉が象徴する権力と宗教、理想と現実、国が抱える矛盾といった、またもや難しい題材を持ってきたなあということ。しかしながら、今回はそれらを主人公・イリアティーヌの成長と絡めて、大変わかりやすく描かれていたように思います。

 異教徒となっていた侍女・エイレーネ、異国から捕虜として連れてこられ、剣闘士となり、さまざまな想いを飲み込んできたヒーロー・シリウス、そして、苛烈な皇妃・ファウスタらとの係わり合いの中で、引っ込み思案だったイリアティーヌが迷いながらもすべきことを自覚し、自ら行動する女の子になるまでの成長はとてもよかったです。

 ラブ面では、エイレーネに惹かれているようなそぶりを見せていたシリウスに説明がないのは「?」でしたが、時を経て再会したシリウスとイリアティーヌの恋は運命的でとても胸きゅんでした。

 グラディアス(ネタバレ:=シリウス)と同様過去作で名前の挙がっていた聖女エイレーネは、今回のエイレーネと同一人物ですかね。「聖女」というにはちょっとインパクトが弱いかなと思いますが、イリアティーヌや信徒たちの想いが時と共にデコレーションされて列聖されたのですかね。

 あとがきに「本編ではきちんと書ききれなかった部分があります。近いうちにみなさまにお届けできればと思っていますが(後略)」とありますが、お届けしてくださるのは本作の続編?もしそうなら、シリウス気持ちの謎も解いてくれるかなー。
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